投資信託協会が13日発表した7月の投信概況によると、国内外の株式を主な運用対象とする株式投信の純資産総額は、前月比0・6%増の60兆9539億円で、2カ月ぶりにプラスとなった。ただ内外の相場環境の低迷を反映し、2カ月連続で運用によるマイナス(運用減)が発生した。
株式投信は新規の販売設定額から解約・償還額を差し引いた資金流入額が12カ月連続で純増し、前月比2・3倍の6014億円と、昨年12月(7383億円)以来の高水準となった。
ただ、7月末は日経平均株価が前月比0・8%、TOPIX(東証株価指数)が同1・3%下落するなど、相場環境が低迷したことから、運用減は2386億円となった。運用減は6月(2兆3016億円)に続き2カ月連続。
株式投信(追加型)の商品別資金流入額の内訳は、国内株式型、国際株式型とも解約・償還額が販売設定額を上回り、国内株式型が306億円、国際株式型が1168億円の資金流出と苦戦。代わりに、債券などを投資対象とし、株式型よりも投資リスクの低いバランス型は5085億円の流入増となり、流入増額は過去最高となった。
公社債投信、MMFも合わせた投資信託全体では、純資産総額は2カ月ぶりに増加したが、前月比1108億円の小幅な増加にとどまり、73兆1548億円となった。公社債投信が2780億円の資金流出となったのが響いた。
12日の東京株式市場は軟調に推移。中国株急落など新興国経済失速への不安感から、鉄鋼株や非鉄株への売りが強まった。これを受け「鉄鋼・非鉄(TOPIX-17)ETF」などが3.8%値下がりしている。
11日のREIT市場は各国で大幅高。特に、豪REITは利下げ余地が示唆されたことなどから、S&P/ASX200REIT指数が3%の上昇。「オーストラリア・リート」が値上がり率1位となった。そのほか「野村ファンドラップ世界REIT」「ニッセイAEW米国リートオープン」なども上昇した。
インド株式市場は原油安などから5営業日続伸。SENSEX指数はおよそ2カ月ぶりの高値となり、「新生・UTIインドインフラ関連株式ファンド」などが値上がりしている。
一方、中国株式市場は急落。中国の7月生産者物価上昇率が9年ぶりの高水準となったことが嫌気されて、上海総合指数は5.2%のマイナス。中国A株を投資対象とする「上場インデックス中国A株CSI300」などが大きく下げた。(
14日の東京株式市場は、米国株の続落を受けてマイナスに推移。不動産セクターは、相次ぐ破たんが嫌気されて軒並み売られた。J‐REIT(不動産投資信託)も沈み、東証REIT指数は3.6%安。「野村日本不動産投信」などが大きく値下がりしている。
なお、この日東京証券取引所が発表した7月の不動産投資信託売買状況によると、銀行は38億円の売り越し、売買手控えが目立った個人も7億円の売り越しだった。東証REIT指数は7月の1カ月間でおよそ3.7%下落している。
また、13日の豪REIT市場は急反落。前日までの2日間で6%近く上昇していたこともあり、利益確定売りに押された。S&P/ASX200REIT指数は5.4%のマイナス、「オーストラリア・リート」が値下がりしている。
一方、商品先物市場は買われる展開。NY原油は反発、金も原油高を好感して9日ぶりに上昇した。シカゴ穀物も、下げ過ぎの反動で大豆・コーンがストップ高。これを受け、「コモディティ・セレクション(食糧)」などのコモディティファンドが軒並み上昇している。